David Beckham Match Worn Shirt

 

07/08ベッカム直筆サイン入り実使用ユニフォーム

 

2007年8月18日〜2008年3月15日、LAギャラクシー


The Challenge to Flourish MLS


"彼のおかげでMLSとLAギャラクシーを知らないサッカーファンはいないだろう。"
- 2012年11月 MLSコミッショナー、ドン・ガーバー氏

 

2012年12月1日、MLSカップ2連覇を成し遂げ、米国でのキャリアにハリウッドさながらの華々しい幕引きを見せたベッカム選手。

ラストゲームが行われたホームスタジアムには最大動員数を上回る3万人が詰めかけ(臨時シートで対応)、ベッカム選手の退団を惜しむ無数のバナーが掲げられていました。

アメリカンフットボールや野球などの人気が高く、「サッカー不毛の地」と呼ばれて久しい米国。しかしながら、趨勢の変化を感じさせる惜別の声が示すように、ベッカム選手のプレゼンスがMLSにもたらした効果は絶大といえます。

 


※画面をクリックすると、MLSカップ2012 (公式チャンネル)がご覧いただけます。

 

【賛否の別れた挑戦】

世界の名門レアルマドリードを去り、年俸約3,300万ドル(約39億円, 07年レート=1ドル117円)でLAギャラクシーと契約したのは2007年。サッカーの普及とMLSの発展を後押しすべく32歳で決断。MLSには過去にもペレ、クライフ、ベッケンバウアーなどのスター選手が招聘され、リーグ活性化が図られましたが、実を結ぶ結果には至りませんでした。

そのためLAギャラクシーとの契約が発表された際、限られたキャリアの晩年を新興リーグに捧げる意味はあるのかと、移籍を疑問視する声が飛び交いました。マンチェスターU時代の恩師であるファーガソン元監督は2013年発売の自伝で次のように述べています。

「LAギャラクシーに行くべきではなかった。相談されていれば反対していた。キャリアのもっとも成熟した時期をトップレベルのリーグで過ごすべきだった。実際、後にミランやPSGでもプレーした。未練があったからだろう。本人はいずれ後悔すると思う。」

 

【ベッカム効果の測定】

しかし、それでもMLSでプレーした5年間を振り返ると、当然すべてが順風満帆とはいえないまでも、リーグ発展に大きく寄与したことは疑いようのない事実。ベッカム選手が加入する以前、MLSやLAギャラクシーの名前を知っていたサッカーファンは世界で少数だったにも関わらず、今ではほとんどが ”ベッカムのいたリーグ/チーム” として認識しています。

まず以下の図が示すように、ベッカム選手加入後の観客動員数は大きく伸長。07年の加入後はホームゲームで約20%増、アウェーゲームは約45%も増加しており、MLS全体の平均値の押上げにも貢献しています。またLAギャラクシー公式サイトの訪問者数もベッカム選手が加入する以前は毎月前年103%で推移していたにも関わらず、デビューを果たした2007年7月は前年の400%にも上る約15万のページビューを記録しています。

2007年からMLSの著しい発展を支えてきたMLSコミッショナーのドン・ガーバー氏は2012年に次のように振り返っています。

「デイヴィッドがMLS参加を表明した際、彼は引退するためではなく、チームの一員として優勝するため、そして米国におけるサッカーの発展と、MLSを世界有数のリーグに成長させるための一助になりたいという強い情熱を語ってくれた。現在では彼のおかげでMLSとLAギャラクシーを知らないサッカーファンはいないだろう。」

"ベッカム効果"はしばしばグッズ販売や観客数増加にスポットライトが当てられますが、米ESPNのマルカジ記者は副次的な効果にも言及しています。

「ベッカムの存在が最盛期にあるスター選手の加入を後押ししている。ロビー・キーンのギャラクシー入団に始まり、ティエリ・アンリやラファエル・マルケスのニューヨーク入りはリーグ全体のステータスをワンランク引き上げた。ベッカムの退団発表後もランパードやカカーの移籍報道が相次ぐなど、MLSの注目度が高まっている証拠といえる。」

そしてベッカム選手が2007年に入団して以降、MLSでは7チームが新設され、今後も4チームの創設がすでに決定されています。専用のホームスタジアムを有していたチームもわずか5チームから現在は13チームに拡大。さらにMLS平均観客数も2012年は18,807人を記録。これは同時期のNBA(17,319)とNHL(17,126)を上回り、世界のサッカーリーグではリーグ・アンや エールディヴィジョンを抑えて、7番目に高いリーグになります。

(ソース: ESPN US)

以上のデータが示すように、ベッカム選手が掲げた挑戦は十分に成功したという見方が大勢を占めています。先人たちが幾度と挑み、誰も成しえなかった不毛の大地の開拓。稀代のスーパースターの存在によって、ついに希望の花が咲き始めたと考えられています。

 

【MLS挑戦の証】

今回ご紹介するメモラビリアは、そんなベッカム選手にとってのMLS挑戦の証。
07/08のデビューシーズンに着用された、直筆サイン入りのLAギャラクシーアウェイユニフォームです。

2008年1月〜2月のMLSオフシーズン中、代表戦に備えるためにアーセナルでトレーニングを行っていたベッカム選手が、当時クラブでマッサージ師を勤めていたジョン・ケリー氏にプレゼントされたもの。ケリー氏ご本人による入手経緯を記した直筆の書面が付属します。

ケリー氏は2006年にベッカム選手のサッカースクール事業に携わった経緯からプライベートでも交流があり、アーセナルの練習に参加していた期間には、ヴィクトリア夫人のトレーニングのために自宅に度々招かれるなど、とても親しい関係にありました。

そして、MLSプレシーズンキャンプに参加するため、アーセナルでの最後の練習を終えたベッカム選手が関係者への挨拶に回っていた際、ケリー氏のもとを訪れてこのユニフォームを手渡されました。

以降、ユニフォームは2014年までケリー氏が大切に保管されてきましたが、この度ケリー氏の現役引退に伴う新天地への移住により、コレクション整理の一環として当社にご提供頂きました。実使用ユニフォームで、このように前所有者が明示されており、且つ直筆の文書まで付属したものは極めて珍しく、当社でも取り扱うのは今回が初。

 


"ベッカム選手からプレゼントされたアーセナルの元マッサージ師による直筆の書面が付属"

 

背番号のオートグラフは非常に丁寧に執筆されており、親しい友人にのみ添えられるメッセージはベッカム選手の柔らかな筆跡を堪能できる貴重な逸品といえます。

メッセージは「To JK Thank for everything love David x」と書かれており、翻訳すると「JKへ、大変お世話になりました。デイヴィッドより愛をこめて」といったニュアンスになり、ベッカム選手の暖かな心配りが伝わってきます。
*JK=ジョン・ケリー氏のイニシャル

また、ブロック体で「David」とファーストネームまで加筆されているのは珍しく、10年以上に亘りメモラビリアの業界に身を置く当社においても、入手はもとより目にするのも今回が初。なお、2か所に書かれている「x」マークはキスマークを意味し、欧米でよく使われる愛情表現です。

 

【ユニフォームの特徴】

近年ではメーカーから選手支給品と全く同じ仕様のユニフォームが「オーセンティック」として市販されるケースがありますが、今回の長袖ユニフォームは選手支給品の市販は一切ありませんでした。また、デビューシーズンというキャリアの節目にもあたり、コレクターの人気が高いモデルとなります。

レプリカとの主な相違点は以下の通りです。

.▲妊ダス社の独自技術、FORMOTIONを採用。応援時に着用されることが目的とされるレプリカがゆったりとした作りなのに対し、FORMOTIONは素材や縫目の配置など、アスリートが高いパフォーマンスを発揮できるようボディに最適化されています。この技術が採用されているユニフォームの裾付近にはFORMOTIONロゴが記されています。

■味船ャラクシーのエンブレムの上にMLSカップの優勝回数を示す星マークが2つ刺繍されています。レプリカに星はありません。

フェルト素材を使用したアディダスロゴ。レプリカでは刺繍されています。

なお、今回のユニフォームと同じアウェイモデルが使用されたのは以下の4試合となります。

2007年8月18日 N.Y. Red Bulls 5-4 L.A. Galaxy 2アシスト アウェイユニ初お披露目
2007年12月1日 Wellington Phoenix 1-4 L.A. Galaxy 1ゴール プレシーズンマッチ
2008年3月5日 Shanghai Hong Kong 0-3 L.A. Galaxy 1アシスト アジアツアー
2008年3月15日 F.C. Dallas 0-0 L.A. Galaxy   この後は背番号デザインが一新

アーセナルの練習に参加していたのは2008年の1月〜2月。つまり、12月1日のウェリントンフェニックス戦の前半、(後半は相手選手とユニフォーム交換が行われています) もしくは8月18日のニューヨークレッドブルズ戦の前後半のいずれかで使用されたユニフォームであると推定されます。

MLSのシーズンは3月〜12月のため、実質的にはデビューシーズンでアウェイモデルが使用されたのはわずか2試合のみとなり、使用回数の多いホームユニフォームとは比較にならないほど希少価値の高いユニフォームです。

 

欧州トップクラスのリーグで、ワールドクラスの選手に囲まれてプレーし続ける道がありながら、32歳で新興リーグに挑んだベッカム選手。

発表直後は各方面から否定的な意見も多数ありましたが、周囲の意見に流されることなく挑み続けた結果、
当初は誰も想像しなかったリーグの活性化を実現し、いまではMLSクラブのオーナーの道を歩まれています。

愛するサッカーの魅力を広げるため、チャレンジし続けたベッカム選手の不屈のエネルギーが伝わってくるこの1着は、
サッカー史に残る博物館クラスのメモラビリアといえます。

   

 
 

 

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