06/07 WINNER'S MEDAL

 

06/07英プレミアリーグ優勝メダル (マンチェスターユナイテッド)

 

2007年5月13日、オールド・トラッフォード


Barclays Premier League Winner's Gold Medal

全世界で10億人以上の視聴者数を誇る英プレミアリーグ。 他リーグを引き寄せない迫力のプレー、歴史や伝統、そして圧倒的なサポーターとの一体感が織り成すステージは圧巻。

いま世界が最も注目しているリーグの一つといえます。

そんなプレミアリーグ ですが、歴史は意外にも浅く、発足は1992年となっています。発足前の旧1部リーグ時代、テレビ放映権やスポンサー契約は、英サッカー協会により厳しく管理され、個々のクラブが自由に契約を結ぶことができませんでした。そこで、独立した契約の自由を求め、 旧1部リーグに所属していたクラブ全てが離脱し、設立されたのが始まりです。

当時は新興リーグであったプレミアリーグも、2012年には発足から20年目を迎えようとしています。10/11シーズンには売上高が前年比12%増の約2700億円と欧州1部リーグでトップとなり、世界的な不況を感じさせない、もっとも勢いのあるリーグへと成長しています。

プレミアリーグ発足からの20シーズンで、優勝を成し遂げたチームはマンチェスターU(12回)、ブラックバーン(1回)、アーセナル(3回)、チェルシー(3回)、マンチェスターC(1回)の僅か5チームに留まっています。つまり、世界最高峰のリーグを制した証しであるプレミアリーグの優勝メダルを保有している選手は極めて限定されています。

504ページにも亘る、英プレミアリーグの規約には次のように記されています。

 

 

『優勝チームには21枚のメダルが付与され、チームの判断に基づき、授与に相応しいとされる選手やスタッフに進呈される。

選手の場合、最低10試合の出場が取得の条件となる。尚、理事会の承認を得た場合のみ、メダルの追加申請が可能。』


    —2010–11 FA Premier League Handbook, Section B, paragraph 27. p.82

 

 

 

 

ファーストチームに登録されている選手は30名前後。監督やスタッフを含めると、約40名がメダルを争うことになります。先の規定の通り、サッカー協会から優勝チームへ進呈されるメダルは21枚のみ。同じチームの一員といえど、チームへの貢献度を基準に、容赦なく選別されていきます。

優勝チームに所属していたとしてもメダルの授与が保証されていないプレミアリーグ。非常にプレミアム価値の高いメモラビリアといえます。

今回ご紹介するのは06/07シーズンにマンチェスターUに所属していた某選手に進呈されたメダルです。

メダルは鮮やかなロイヤルブルーの宝石箱に保管されています。リーグ最終戦終了後のセレモニーでメダルを受け取る光景はお馴染みですが、ケースが必要な選手にはセレモニー終了後に提供されています。

メダルのデザインはプレミアリーグの意向により2〜3年に一度変更されます。06/07シーズンのデザインは04/05、05/06、06/07の3シーズンにわたり採用されました。チェルシーが04/05、05/06の連覇を成し遂げたことから、マンチェスターUが唯一入手したデザインとなります。

 

メダルの表をじっくり観察してみると、リーグの象徴であるライオンのロゴが堂々と刻まれており、その端には非常に小さな刻印が入っています。肉眼では判別できませんが、虫眼鏡で確認するといくつかの数字が見えてきます。メダルを鋳造する際、職人が偽造防止のためのナンバリング行っているようです。

つづいて裏面には冠スポンサーであるBARCLAYSのロゴが入っており、受賞年度が刻印されています。一本一本の精緻なラインから職人のメダルに対する情熱が伝わってきます。全体としては重厚なつくりで、手に持った瞬間にずっしりと重みを感じます。

06/07はロナウド、ルーニーらが初めてリーグ制覇を成し遂げたシーズンであり、その後に続く黄金時代を築いたチームの記念すべき1枚であることから、極めて希少価値の高い逸品といえます。

 


 

 

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