近年の新興国の経済成長や、マーケティング強化の影響により拡大し続けるサッカー市場。2006年のFIFA発表では、競技人口は00年〜06年のわずか6年間で10%増の2億6千5百万人。2010年の南アフリカW杯はテレビ視聴者数300億人以上(北京五輪は50億人)と公表されています。
 

こうしたサッカー人気に連動する形で、世界的に急増しているのがメモラビリアのコレクターです。その旺盛な需要により、メモラビリアの価値も年々上昇傾向にあります (詳しくは"メモラビリア投資"パンフレットをご覧ください)。こうした影響が顕著に見られるのは、21世紀以降に更新され続けているサッカーメモラビリアの歴代落札記録です。
 

最初に大きな記録を打ち立てたのは、1997年に英国のオークションハウスに出品された1966年ワールドカップ復元トロフィー。英サッカー協会が銀細工師のジョージ・バード氏へ秘密裏に依頼し、1966年ワールドカップ開催中に制作された精巧なレプリカです。当時FIFAの規定により複製許可が下りなかったため、長年その存在が内密にされてきたトロフィーです(諸説在ります)。
 

オークションは世界中から数多くの入札で接戦となり、落札額は予想をはるかに上回る、世界最高額の約5,090万円(254,500ポンド)でFIFAが落札しました。トロフィーは現在、英国のサッカー博物館に所蔵されています。
 


image source: Wikipedia

 

それから8年後の2005年、記録は大幅に塗り替えられました。
 

世界最古のサッカー大会として著名なFAカップ。その2代目トロフィーがオークションハウスに出品され、世界最高額の約9,568万円(478,400ポンド)で英国サッカー協会により落札されました。
 

このトロフィーは1871年に4つ制作された内の1つで、1896年から1910年の大会で進呈されていた2代目になります。英サッカー協会の理事を長年勤めていたキナード卿の退任に伴い贈呈され、大切に保管されてきたものです。
 

1代目のトロフィーはバーミンガムで盗難に遭い、3代目は英サッカー協会が歴史的資産として厳重に保管しているため、市場に出回った極めて珍しいメモラビリアとして世界中から多くの入札がありました。
 


image source: Christie's
 

そして6年後の2011年、再び世界最高額が更新されました。
 

落札されたのはサッカーの原点そのもの、世界最古のルールブック、通称シェフィールド・コード。落札金額は約9,700万円(881,250ポンド)で匿名コレクターの電話入札によるものでした。
 

この手書きのルールブックは世界最古のサッカーチーム、シェフィールドFCが154年間に亘り所有していましたが、クラブの財政難を救うために出品されました。ルールブックにはシェフィールドFCがサッカーに初めて導入したコーナーキック、クロスバー、間接フリーキックなど、現代サッカーの元となる規則や制度が記されています。また当時の激しさを物語るように、手を使って相手を押す行為が認められており、世界中の人々を魅了するサッカーの原点に触れられるコレクター垂涎の逸品です。
 

当時スポーツメモラビリアとして世界最高額を記録していたベースボール最古のルールブックは約3億9千万円。今後サッカーの更なる発展と共に、その価値は飛躍的に上昇することが期待されています。
 


image source: Sotheby's
 

今回ご紹介したメモラビリアはギネス級のものばかりですが、オートグラフ、実使用ユニフォームやスパイクなども同じように価値が上昇し続けています。
 

新たな代替投資(オルタナティブ・インベストメント)として注目を集めており、サッカーメモラビリアの価格推移から今後ますます目が離せません。
 

メモラビリアへの投資に関するガイドラインについては、2013年5月にお届け済みの”メモラビリア投資”のパンフレットをご覧ください。


https://www.the-dugout.jp

Images: As specified

Text: The Dugout


最終更新日:
2014年6月16日 9:13

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