14年6月13日(日本時間)、いよいよ待ちに待った4年に一度の祭典、サッカーワールドカップ(W杯)が開幕します。世界のサッカーメモラビリア市場にとって、W杯イヤーはもっとも活況を呈する時期になります。世界中のファンを魅了し続けてきたスポーツ最大のイベントの歴史を物語る、"生き証人"ともいえるW杯メモラビリア。その歴代の落札額トップ10をご紹介します。

※レートは落札年の年間平均を採用
 

10. 1938年オリジナルポスター:6,000ポンド(約128万円)

*地球にまたがるサッカー選手が描かれた1938年フランス大会のポスター (Image: Graham Budd) 


2006年に落札された1938年フランスW杯のオリジナルポスター。 左上に制作を担当したデメ・パリ社のロゴが入っています。サイズは155x114.5cmと大きなもので、裏地にはリネン紙が貼付されています。大半が処分もしくは破損しており、良好な状態で現存する数少ない1枚です。 

 
9. 1962年ガリンシャ実使用ユニフォーム:9,800ポンド(約231万円

*ペレを抑えて大会最優秀選手賞に輝いたガリンシャの実使用ユニフォーム (Image: Graham Budd)
 
小鳥を意味する愛称、ガリンシャで有名なフランシスコ・ドス・サントスが 1962年チリW杯の決勝戦で着用したブラジル代表ユニフォーム。ユニフォームはブラジルの著名なスポーツ解説者が所有していたもので、 2007年に約231万円で落札。試合はブラジル代表が3対1でチェコスロバキア代表を下し、優勝を果たしています。

 
8.1909年国際大会優勝メダル:12,000ポンド(約257万円) 


*ウエスト・オークランドFCの優勝メダル (Image: Graham Budd)

W杯の前身にあたる国際大会の優勝メダル。1930年にW杯が初めて開催されるまでは、多様な形式での国際大会が行われていました。1909年の大会では英国、ドイツ、スイス、イタリアの4か国を代表したクラブチームがトリノで総当たり戦を開催。当時、英サッカー協会は国際試合を重視しておらず、プロチームの参加を認めなかったため、唯一のアマチュアチームとしてウエスト・オークランドFCが参加しました。ユベントスやシュツットガルトの名門を倒し、優勝を成し遂げた奇跡のメダルは2006年に約257万円で落札されています。 

 
7. 1930年W杯決勝ボール:50,000ユーロ(約670万円)


*第1回W杯決勝戦で使用されたT型サッカーボール (Image: World Cup balls)
 

北中米の13チームが集い、1930年に初めて開催されたW杯。 開催国のウルグアイ代表がアルゼンチン代表に4対2で勝利した決勝戦で使用されたボールです。決勝戦では両チームが使用する試合球を巡って意見が対立。FIFAの仲裁の下、前半戦は12枚のパネルで構成されるアルゼンチン代表のボールを使用し、後半戦はT型パネルが特徴的なウルグアイ代表のボールを使用することになりました。結果、ウルグアイ代表は後半戦で見事、逆転勝利を果たしています。ボールはウルグアイサッカー協会の会長で 初代ワールドカップの実行委員長を務めていた、ドクター・ラウール・ジュード氏の事務所に飾られていたもの。2005年に約670万円で落札。

 
6. 1966年イングランド代表キャップ:43,200ポンド(約864万円)

*チーム最年少でW杯優勝に貢献したアラン・ボールの代表キャップ (Image: Christie's)
 
若干21歳でW杯メンバーに選出され、無尽蔵のエネルギーでボールを追いまわし、初優勝に貢献した元イングランド代表MFアラン・ボールが所有していた代表キャップ。当時イングランドでは代表選手に1試合につき1個の帽子(cap)が進呈されていました。現在でも代表戦に出場した数を「キャップ数」と呼ぶのはこの名残となっています。2005年にアラン・ボール本人が出品し、約864万円で落札されています。

 
5. 1970年ボビー・ムーア実使用ユニフォーム:59,750ポンド(約1,183万円)
 
元イングランド代表キャプテンのボビー・ムーアが1970年W杯のブラジル戦で着用したユニフォーム。2004年にクリスティーズで出品され約1,183万円で落札されています。試合後にペレとムーアがユニフォーム交換を行った際の写真が世界的にも有名で、W杯史上の数ある名シーンの一つとして知られています。そのためブラジル代表に1対0で敗戦しているものの、歴史的名場面に登場したユニフォームとして高額を記録しました。

 
 4. 1966年ジェフ・ハースト実使用ユニフォーム:91,750ポンド(約1,500万円)

*W杯史上、決勝で唯一ハットトリックを記録したレジェンド (Image: Christie's)
 
1966年W杯決勝で元イングランド代表FWジェフ・ハーストが着用したユニフォーム。決勝戦では史上初となるハットトリックを達成し、西ドイツ代表を4対2で破り、サッカーの母国に初のW杯優勝をもたらした幸運のユニフォームです。決勝でのハットトリックの偉業は、約半世紀を経た現在もハーストのみとなっています。2000年に匿名のウエストハム(ジェフ・ハーストがW杯優勝時に在籍していたクラブ)のサポーターが約1,500万円で落札し、その10年後にロンドンにある老舗高級デパートのハロッズで、約3億1,200万円で販売されていました。

 
3. 1970年ペレ実使用ユニフォーム:157,750ポンド(約3,000万円)
*1970年W杯決勝戦で均衡を破る先制点を決めたペレ (Image: Christie's)
 
サッカーの王様として知られるペレが、1970年W杯決勝戦で着用したユニフォーム。試合後にペレ本人とユニフォームを交換した元イタリア代表DFの ロベルト・ロザト氏が2002年に出品し、約3,000万円で落札されています。世界で最も高額なサッカーユニフォームとしてギネスブックに登録されています。

 

2. 1966年W杯優勝メダル:164,800ポンド(約3,300万円)

*W杯制覇に貢献したアラン・ボールが受賞したメダル (Image: Christie's)
 
2005年にアラン・ボール本人が出品し、約3,300万円で落札されました。決勝戦に先発した11名の内、引退後の生活苦により8人の選手が優勝メダルを売却。当時イングランドでプレーしていたスター選手の年収は平均して230万円(現在価値で1,400万円)で、天文学的な年収を稼ぐ現在のスター選手とは異なり、引退後の生活は厳しい選手が多かったようです。

 
1. ジュール・リメ杯(レプリカ):254,500ポンド(約5,090万円) 
*1997年にFIFAが落札したジュール・リメ杯のレプリカ (Image: Wikipedia)


第1回のウルグアイ大会が開催された1930年から1983年まで使用されていた初代トロフィーのジュール・リメ杯。そのレプリカが1997年にオークションに掛けられ、FIFAが254,500ポンド(約5,090万円)で落札しました。レプリカは盗難を恐れた英サッカー協会が60年代後半に制作したもの。当時はFIFAから複製の制作許可が下りなかったため、長年その存在が内密にされてきたトロフィーです。現在はマンチェスターにあるサッカーミュージアムにFIFAのコレクションとして展示されています。


https://www.the-dugout.jp

Images: As specified

Text: The Dugout


最終更新日:
2014年6月12日 20:13

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