02/04 Man. Utd Player Issued Shirt

 

02/04 マンチェスターユナイテッド選手支給品ホームユニフォーム

 

2002年8月1日〜2004年5月24日、ナイキ製


The History of Magnificent 7

世界中で6億人を超えるファンを抱えるマンチェスターユナイテッド。

所属選手がピッチ上で着るユニフォームのレプリカ(応援用)は人気が高く、年平均140万枚の約112億円を売り上げます。Jリーグで人気の高い浦和レッズの2012年度のグッズ全体の収入は5億円ですので、その規模の大きさが伺えます。

【ユニフォーム売上ランキング TOP10】 *2007-2012 平均値 (枚)

1位 マンチェスターユナイテッド 1,400,000 ナイキ
2位 レアルマドリッド 1,400,000 アディダス
3位 バルセロナ 1,150,000 ナイキ
4位 チェルシー 910,000 アディダス
5位 バイエルン 880,000 アディダス
6位 リバプール 810,000 アディダス
7位 アーセナル 800,000 ナイキ
8位 ユベントス 480,000 ナイキ
9位 インテル 425,000 ナイキ
10位 ACミラン 350,000 アディダス
(ソース: Dr. Rohlmann / www.pr-marketing.de、 浦和レッズ2012年度営業概況)


レプリカユニフォームは1〜2年ごとにモデルチェンジが行われ、多くのコレクターが存在します。古いものは生産が終了し容易に入手できないため、ヴィンテージ品として正価の5倍以上で取引されることもあります。

そんなコレクターにとって希少価値が高く評価されているのが、マンチェスターユナイテッドの選手支給品(選手用)ユニフォームです。実際に選手がピッチ上で着用するために生産された特殊仕様のユニフォームを意味します。選手と同じものに触れられる喜びに加え、メーカーが最高のパフォーマンスを引き出すために試行錯誤した研究成果を感じられるのも魅力といえます。

今回、比較検証を行う02/04シーズンの選手支給品ホームユニフォームは、ファンの間で特に人気の高いモデルです。

まず02/03シーズンはベッカムのマンUラストシーズン。シーズン終了後に、突然レアルマドリッドへの移籍が発表され、ファンにとっては思い出深いユニフォームとなっています。そのため大切なコレクションとして長期保管するファンが多く、市場に出回ることの少ない貴重なモデルです。

そして03/04シーズンはベッカムの背番号7を継承したロナウドが鮮烈デビューを飾ったシーズン。

若干18歳にしてクラブの年間最優秀選手に選ばれ、FAカップ優勝に貢献しており、後の世界最優秀選手のデビュー時代の貴重なユニフォームとしてプレミアム価値の高いモデルとなります。

これら02/03と03/04の選手支給品ユニフォームは共通のデザインを採用していますが、実は細かな仕様についてはいくつも変更が施されています。

今回はその両者の相違点をレプリカも交えながらご紹介していきます。

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ユニフォームの脇付近や首周り、そして裾周りに使用されている、通気性の高いメッシュ。一見、遠目からは同じように見えますが、実際の素材はそれぞれ異なります。

レプリカは凹凸のあるしっかりとした厚手の素材を使用しており、中が透けて見えない作りで耐久性に優れています。これは何度も着用して応援するサポーター向けとして、メーカー側の配慮が感じらます。

対して選手支給品は薄い生地を採用しており、選手のパフォーマンスへの影響を考慮し、速乾性と通気性の向上が図られています。

02/03モデルは細かい鎖模様に似た網目となっており、スムーズな肌触りをしています。
03/04モデルは丸い穴が空いたスポーティメッシュの生地が使用されています。 これはスポーツ用のビブスによく使われている素材で、もっとも実戦的な選択肢といえます。

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汗を吸い取るためにユニフォームの下着として着用されるインナー。02/03モデルは黒いインナーが一体となっていますが、翌年からはインナーが外されています。

これは一体式の場合、 ユニフォームとインナーがもつれてしまい、着用に時間が掛かかることから仕様が変更されました。

02/03シーズン中にはゴールパフォーマンスでユニフォームを脱いだベロンとフォルランが再び着ることができず、そのまま試合が再開したという事態も発生しました。そのため多くの選手からは不評で、シーズン中盤以降はハサミでインナーを切り取ってから着用されるようになりました。

【裾背面のレイヤーの枚数】

 

まだユニフォームの裾を、ショーツの中に差し込むスタイルが主流となっていた02年。デザインに影響を与えない範囲で、徹底した軽量化と通気性の向上が図られました。そこでショーツに隠れて見えないユニフォームの裾に、メッシュが採用されました。

02/03と03/04の選手支給品はそれぞれシングルレイヤーとなっており、タックインした場合でもショーツの中で熱がこもらないようにしています。

レプリカは裾を出したままの状態で着用されることが多いため、耐久性への懸念からダブルレイヤーとなっています。

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襟付近に印字されているサイズ表記はレプリカが黒、選手支給品は両方とも白になっています。

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選手支給品の裾左内側には2枚の品質表示タグと、その2枚に挟まれる形で小さなメーカー管理番号が記載されたラベルがあります。

02/03は5番、03/04は033番とそれぞれ記されています。

一方、レプリカには品質表示タグに加え、黒いナイキタグと発売日が記載されたラベルが付いています。メーカー管理番号は025番です。

選手支給品の場合はこうした余分なタグはつけずに、非常にシンプルな作りとなっています。

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01年から06年の間、ユニフォームのスポンサー契約を締結していた英通信大手ボーダフォン。

前面に入っているロゴの全長(ヨコ)はユニフォームによって以下の通り異なります。

レプリカ:全長25.8cm、02/03:全長25.8cm、03/04:全長26.2cm

03/04の場合、スポンサーロゴが一回り大きく、黒い縁取りも太くなり、膨らみも分厚くなっています。

試合のテレビ中継でロゴが認識されやすいようスポンサーからの要望で変更されました。

以上が、マンチェスターユナイテッドの02/03と03/04選手支給品とレプリカユニフォームの相違点になります。

非常に細かな違いのため、両者をつき合わせて比較しない限りは気がつきません。

こうしたメーカーの目立たない品質への追求の積み重ねが、選手のパフォーマンスを向上させ、ひいてはファンに感動を与えることに繋がります。

様々な仕様の異なるユニフォームが存在し、モデルチェンジの頻度も加速する中、判別がきわめて難しいマンチェスターユナイテッドの選手支給品ユニフォーム。

その本物に触れられた瞬間の感動は、6億人のファンの羨望といえます。

 


 

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