THE WORLD CHAMPIONS

 

2002日韓ワールドカップ優勝メダル (ブラジル代表)

 

2002年6月30日、横浜国際総合競技場


2002 FIFA World Cup Korea/Japan Winner's Medal

2002 world cup official programme

4年に一度の祭典、サッカーワールドカップ。

2010年大会のTV視聴者数は全世界で延べ300億人を越え、開催国への経済効果は2014年ブラジル大会では約8兆円と試算される世界最大のスポーツイベントです。

しばしば比較対象とされるオリンピックのTV視聴者数は北京大会で延べ47億人といわれ、サッカーの世界的な注目度の高さが伺えます。
(ソース:2008年9月5日、米メディア調査会社 ニールセン)

そんな偉大な大会が初めて開催されたのは、83年前の1930年。
参加国の一部費用負担や、新スタジアムの建設などを公約としていたウルグアイで行われました。

当時は招待制で予選がなく、参加国は13カ国にとどまっていました。
それが現在では205カ国以上が予選に参戦し、本大会に出場できるのはわずか32カ国と熾烈を極めています。

2006年にFIFAが公表した調査によると、サッカーの競技人口(アマチュア、審判含む)は2億7千万人。 サッカー界の頂点へと上り詰めることができるのは、全世界人口の約4%との競争に打ち勝つことができた、ごく限られた特別な存在といえます。

今回ご紹介するメモラビリアは、そんな選ばれしフットボーラーが世界の頂点に立った証である、ワールドカップの優勝メダル。

2002年に日韓共同開催された大会で優勝したブラジル代表選手が所有していたもので、 母国への恩返しにと寄付の相談を受けた弊社が引き受け、日本へ再び戻ってくることになりました。

2002 world cup gold medal

2002 world cup gold medal

メダルを細かく検証していくと、サイズは直径50mm、厚さは3mm、重さは90gとなっています。

シンプルな造りとなっており、表面には一体のトロフィー、そして裏面には大会ロゴがデザインされています。

FIFAの規約には具体的なメダルの原料が明記されていませんが、
オリンピック憲章(規則70 付属細則2-2)では金メダルについて次のように定められています。

“純度92.5%以上の銀(スターリングシルバーまたはブリタニアシルバー)製メダルの表面に6g以上の金メッキしたもの”。

このため多くの専門家は、ワールドカップのメダルでも同様、もしくはそれに近い原料が使われているとの見方をしています。

なお、オリンピックでメダルの原料が定められている理由は、開催国によって経済的な不利がないようにとの配慮とされています。 なお、あまり周知されていませんが、男子ワールドカップの優勝メダルには選手用、関係者用、審判用の3種類が存在しています。

それぞれベースとなるデザインは共通ですが、関係者用にはFOR PARTICIPANTS、審判用にはREFEREE MEDALと裏面に文字が浮かび上がっています(選手用は何も文字は刻まれていません)。

決勝セレモニーの映像を振り返ると、審判団もメダルを受け取っている様子が確認できますが、このときに異なる仕様のメダルが手渡されているのです。(大会ごとにメダルの細かな仕様は異なります。)

 

2014 FIFA World Cup 憲章 (規則46 付属細則8)

『上位各3チームには次の通り50枚のメダルが授与される。

優勝チームにはゴールドメダル、準優勝チームにはシルバーメダル、
そして3位のチームにはブロンズメダル。』


    −2014 FIFA World Cup Brazil Regulations, Article Final Competition 46-8. p54

 

 

 

 

メダルをさらに精査していくと、裏面下部に微小な刻印が2つ入れられています。一つはBERTONI(ベルトーニ)、もう一方は数字の羅列が刻まれています。 BERTONIとは1971年以来、ワールドカップトロフィーの鋳造を手がけているイタリア老舗の銀細工師集団の名前です。

この刻印が入っているということは、世界屈指の職人が集うBERTONIが手がけたという最高品質の証になります。そして肉眼では見えない精緻な数字の刻印は、偽造防止のコードナンバーになります。 後にレプリカや模造品が製造された際に、区別するための番号となっています。

これらの簡単には複製することのできない緻密な細工からは、老舗ならではの職人魂と高い技術力が感じられ、脈々と受け継がれているワールドカップの歴史の重みが伝わってきます。

全世界でサッカーに携わる2億7千万人が一度は夢見るサッカー界の頂点。
それを実現させることのできた才能と強い意志を持ち合わせた、ごく少数の人間のみが手にすることのできるワールドカップ優勝メダル。

今回のメダルは通常の優勝メダルとしての価値はもとより、
日本で初めて開催された大会で贈呈されたものとして、歴史的にも強い意味合いを持つため、日本人コレクター垂涎のメモラビリアといえます。


 

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